お店向けの包丁
同じ趣味で遊ぶ知人(複数)からショッキングなことを言われました。
知人には以前に和剃刀をプレゼントしており、自分が研いだ刃物を知っておりますのでその点を踏まえた上での発言です。
「パッと見の料金が安くて預けていいか悩む。この切れ味を知ってるから預けても大丈夫だけど、こだわる人は出さないんじゃないかな?」
「技術の安売りは良くないから単価上げたほうがいい。」
「誰でも出来るかもしれないけど専門職なんだからある程度は金額を貰うべきだと思う。」
とのことです。割とショックでした。
その人は割と人口の多い地域にお住いなのですが、安くて品質のいい店なんてほぼ無いという説明でした。
開業当初は「利用しやすい料金設定」でした。
専門職の人は既に決まった研ぎ屋に出してるものだと思い込んでおりました。
ここで非常に難しいのが和包丁の裏スキの修理、歪取りの二つです。
この二つが出来れば完全に修理が出来る研ぎ屋が名乗れます。
しかし、その二つは研ぎや修理の最終地点になります。
裏スキは設備の都合、そして歪取りは直接包丁を金槌で叩くというとんでもなくリスクの高い作業です。
もちろん包丁を直接叩くので傷が入ります。その傷を取るのも大事です。
それらが出来る研ぎ屋は限られており修行の内容も増えます。
磨き作業や鎬を整えるといった手間がかかる部分を料金に含めると今の金額では到底不可能です。
二足の草鞋はよろしくないのでしばしの間お試し価格をやってみようかと考え中です。
大抵は手早く修理してほしいということなので今までの料金でいいのか、はたまた最初から高い料金を提示するのか。
ぼったくりとは思われたくはないので思い切った料金を表示にするわけにもいきません…
刃先だけ研ぐだけなら苦労はしません。
ここのところ働き方改革などで研ぐ時間が確保できない。人手不足でしっかり研ぐ時間が確保できない等で修理が増えてるのも事実です。
現在仮に考えている内容をメモがてらに書いていくと…
・和包丁は鋼の部分だけが研がれていて地金部分は手付かずなこと多いので肉抜きが必須
・刃線が真っ直ぐか凹んでいる(鶴首の状態)ことが多い
・凹んだ砥石の手入れによる裏側の両刃化
などなど…
修理内容としてはどうしても金額が高くなります。
どうしたものかと考えておりますが正直埒が明かないです。
少しの間お客さんの希望しだいで決めていこうと考えております。
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