またもや柄の修理
最近修理しかしていない中澤刃物研ぎの中澤です。 そこそこ前のご依頼でしたが、掲載いたします。 使っていて刃がぐらつくそうです。 なんでも有名なフリマアプリで購入なさったのだとか…… 購入元に問い合わせても修理できませんとのことでお問い合わせをいただきました。 最悪は柄を壊して挿げ替える許可もいただきましたので早速作業を! 抜けない。 いくら叩いても抜けない。 当て木が壊れそうなほど叩いても抜けない。 やむを得ないので壊すことに…… おや? 口金の部分を割ってみると…… ほほう、なるほど…… アルミ製のチューブがこんにちは 中にはボンドがギッチリ 柄の中はこんな感じです。 プラスチックが解けてないから固定不足なわけですね。 金属チューブと柄の隙間に黒く薄いプラスチックのような膜もありました。 結果的には以下の可能性がありました。 1,中のプラスチックが解けてないので固定力がない 2,金属チューブと柄の接着自体が弱い 3,日本製かどうか怪しい 刃物の業界も色々工夫して生き残ろうとするお店や業者さんがいますが、これはよろしくない造りになっています。 でもユーザーはわからないわけです。 高い物には理由がありますが、ただ高い物を選ぶと痛い目を見ます。 逆もしかり。 じゃあどんな包丁がいいんだと言われると鍛冶屋さんから買うのが間違いないです。 包丁屋ではなく鍛冶屋です。 購入の相談をされることがありますが、参考になるかどうかわかりませんとしかお答えできません。 しかし、それでもそういう風に選びますとお客さんには伝えております。 本来家庭用の包丁は3本ほど買って大事に使えばそれなりに持ちます。 自分も包丁を5本持っていますが、今後包丁を増やすことはほぼ無いと考えています。 きちんと生産した職人さんと顔を合わせて直接購入したからこそ信頼して使えるわけです。 包丁は一生で何本も買い替えるのではなく、ちゃんと手入れして使えば物によっては10年使えるものもあります。 それ以上持つこともあれば、頻繁に研いで5年で次の包丁を買うこともあります。 良い物を長く大事に使う。 SDGsなんて言葉は昔から日本にはなかった言葉です。 元からそういう民族だったんですからこの機に包丁に向き合ってはいかがでしょうか。