投稿

5月, 2025の投稿を表示しています

柄の修理 3

イメージ
 ジリジリと太陽の光が降り注ぐ中の作業です。 柄の修理も慣れてきたもので まずは割れ具合の状態の確認 茎が錆びて膨張してそうです… 次にリベットを外して柄を外します。 中身はこちら。 予想通りしっかりと錆びてます。 可能な限りサビを落としてパテを塗る作業へ。 パテによる茎の補強と延長を行いました。 パテ盛り、削り、再び盛る。 硬化しないと穴あけや削る作業ができないのでキッチリと1日待ちます。 そして接着と穴開けを行います。 厚い部分をある程度削りリベット用の溝を作ってリベットを打ち込みます。 削り→リベット挿入→削り→リベットを叩く。 厚みや小指のかかる部分を微調整 パテが見えてると見た目に違和感があるので筆塗りですが塗装します こんな具合で修理を行いました。 今回の修理は手間もかかっていますがパテや塗料、ニスの硬化時間が長いので結果的に時間がかかっています。 作業時間自体は慣れてくると短縮できますが、硬化時間は短縮できません。 料金自体も7500円と非常に高価です。 納期も1ヶ月ほどお待ちいただきます。 そうすると新しい包丁をゆっくり探して購入することもできます。 それでも修理して使いたいというお声を頂くので作業をさせていただきました。 他の業者さんでうちより安くでやってるところはあると思います。 しかし、その業者さんを見つけるのが大変なようです。 あとは直接会って話をしてから預けたいという気持ちもあるのかもしれません。 また何かしら珍しい作業があれば記事を更新しようと思います。

修理?新しいメニュー?

イメージ
 ここのところ肉抜きや形状修正など様々なご依頼をいただいております。 そのなかでも厚みを抜きつつも和包丁のように角度をつけてほしいというご相談を受けることがあります。 両刃を片刃っぽくするかというとそういう訳でもないようです。 刃物は背に向かっていくと厚みが増してきます。 それはごくごく普通のことですが、研ぎすすめて行くと角度は一定でも厚みが出てきます。 それを肉抜きするだけではなく擦り減った包丁の厚みを抜き、角度をつけ鎬を作ってほしいという内容でした。 可能だけれども手間暇がかかる内容をどうするか… 普通の肉抜き程度なら何も問題ないのですが、他の業者さんだと肉抜きした後に鈍角の刃が付いておりそれが気になるという内容でした。 「厚みのある両刃を肉抜きしつつ左右で鎬を作り和包丁の様に仕上げてほしい。」 過去の記事の「楽な作業ではありません」 で記載した内容をご希望ということでした。 色々な説明をした後に了承をしていただき、打ち合わせをしつつ作業をいたしました。 画質はよくありませんが参考までに掲載いたします。 このようにゴッソリと肉を抜き形を成型しました。 刃こぼれのリスクもありますが了承済みといういことで作業をさせていただきました。 最近は研ぎよりも修理に近い作業を多数頂いておりまして、修理内容によってはお時間をいただくことになっております。 画像の包丁になると基本料金に2000円ほど上乗せになりますので三徳包丁であれば標準作業で2本研いでもお釣りがでます。 洋包丁ですと左右肉抜き+研ぐ作業ですので非常に時間のかかる作業となるのでお安く引き受けることができません。 まずは追加で800円かかりますが、そちらのオプションを選択していただくほうが無難かもしれません。

柄の修理 2

イメージ
作業が順調に進み、程よく仕上がってきましたので更新です。 片側を接着し穴開け 反対側も接着します。 反対側の穴を空けざくりを入れます お次はリベットを装着します リベットを装着し、表面を整え完了です。 とこんな具合で作業を進めました。 研ぎの作業や出張などもあり時間がかかってしまいましたが持ち手の修理を受け付けてくれる業者さんが減ってるとのこと… こちらもできる限りのことはしたいとは考えておりますが、研ぎや事務作業を一人でやってますので時間が取れる間にやってしまおうという具合です。 時期によってはお引き受け自体が厳しくなる場合もありますので、時間がかかってもいいからお願いしたいとお考えの方はまずお問合せくださいませ。